庭園づくり


本日はお客様の庭園内にある2トンを超える石の撤去作業。いつもと違うのは割った石を使って土留めを作ってもらいたいとのこと。確かにこの石土留めのように樹木の根の張りと土の流出を抑えていたためただ取っただけだと寂しい感じが残るのと土が雨のたびに出てしまいますね。
庭園全体を見させていただきましたがかなり凝った庭園です。しかもセンスが良い。もみじがかなりの本数あり今の時期は京都のお寺の庭園並みに見ごたえがあります。庭石の配置もばっちり。
今の庭園に合うような土留めにしようと割った石をバランスよく配置して石組にしてみました。今回割ったのは秩父青石の為、割り方はある程度自在です。石組の途中の写真にあるようにただ石を組んだだけではバランスが悪いですがそこにさざんかやつつじを配置して彩りました。ちなみにさざんかも今が見ごろ。よく似ているつばきは春に咲きます。
少し凝ったのはシダ植物やコケなども石の間に配置して昔からあったような感じを出したところ。少し陰ったところでも育つもみじが主体の庭園なのでコケは相性が良いのですよ。
さざんかやつつじなどすべての素材はお客様の庭園から移植したもの。バランスを崩さないためにもなるべく同じ庭園内から移植するのがポイントです。
途中からは半分私の趣味でしたが出来上がった石組みについて、お客様に大変喜んでもらいこちらが恐縮してしまいました。
かなり立派な庭園の為今後も諸々携わっていけそう。楽しくなりそうです。

石組前

石組み中

石組み後