NoDeal


大学生時代にバイトをしていた獨協大学の同窓会館に来たOBに言われた言葉「時にはNoDealする勇気が必要」。ここでいうNoDealはお客様とお仕事をしない、契約しない意味です。
日本人的感覚(事なかれ主義)で行くと下請けさんは元請けさんからお仕事を依頼されたら際限なく「Deal」(お仕事します)になってしまいますが欧米では「NoDeal」の選択肢も平気で行使していくということ。
幸いにも銀行員時代は「NoDeal」を行使できる環境にあったので(銀行は取引先相手に結構強気で行ける場合が多い)いつもはDealだけど時にはNoDealだというようにお客様と対等の関係を築いてこれました。
さて、信太商店の話ですがおかげさまで最近は多方面からお仕事を頂くことが多くなり、大手ゼネコンや大手の廃棄物処理業者さんなんかからもお問い合わせをいただいております。
ただその時大手ゼネコンや大手の産業廃棄物処理業者の担当者さんの一部は信太商店の仕事内容について理解がない方がいます。重量物撤去や庭石の撤去、沈船の引き揚げなどは危険も伴いますし、大抵当社に来る仕事は他で断られている場合が多いのです。それを安全作業で迅速に行ってきてここまで来ているわけですから少しは理解と敬意を表してね、と言いたくなることがあります。よほどひどい場合は前述の先輩の教え通り「NoDeal」(お断りだ)になります。
ただ、あまりプライドが高くなりすぎる(これは私の悪いところ)のも良くないので常に仕事の出来栄えについて自ら反省し、改善点が有れば次回につなげるようにしております。プライドは高くても良いですが同時に常に勉強する謙虚さも持ち合わせるのが必要ですからね。
直接お客様と接するほうが厳しいお客様の目にも触れられるためこちらも緊張感をもってお仕事ができるのでお互い良い方向に行くのだとも思います。よくお客様に「緊張感とスピード感が見ていて気持ちいい」と言われますがこれはお客様の目線があってこそかもしれません。
写真は昨日初めて食べた神田にある「鬼金棒」というラーメン屋さんの「からしびラーメン」。正直いつも行く富里の「ボウボウラーメン」の方が美味いです。
次の写真は本日行った船の引き揚げの写真(船に乗っているのが私)。こちらはいつもお仕事を頂く中間処理業者さんからのお仕事。このお客様とはお互い敬意を表しているのでいつも「Deal」で良い仕事を作り上げてます。今回も風が強い中、8トンの船舶引き揚げ1時間以内に成功。北風がちょっと気持ちいい。

鬼金棒
船の引き揚げ