- 自力で確認する方法はある?
- 電池交換や非常解錠の方法は?
- 業者に依頼すべき判断基準は?
このような疑問を解決するために、テンキー式の金庫が開かない時によくある原因と、その対策をまとめました。本記事では、仕組みを理解しながら自分で確認できるチェックポイントを整理し、状況に応じた解決の流れを解説します。
↓テンキー式・プッシュ式以外の金庫が開かない時の対処方法はこちら
目次
テンキー式金庫の基本構造
テンキーと制御回路の仕組み
テンキーで押された数字は電気信号に変換され、制御基板で登録済みの暗証番号と照合されます。信号は1桁ごとに処理され、最後に確定操作が入力されると一致判定が行われます。
誤入力が続くとロックモードに移行する仕様もあります。利用者が正しい番号を押しても開かないのは、制御基板が「ロックモード」の状態であると判定しているためです。
ロック機構の種類
- ソレノイド式: 通電により磁力を発生させ、ロックを瞬時に解除する仕組み
- モーター式: 小型モーターでギアを回して、かんぬきを引き込むため、動作が比較的静かで電力消費も少ない点が特徴
- 機械連動式: テンキー信号が物理的な部品を動かす仕組みで、電気系統の不調に強い反面、部品の摩耗による影響を受けやすい
このように構造を理解することで、故障時にどの部位を点検すべきかを把握できます。
タイムアウト機能と非常解錠
暗証番号を一定回数間違えて入力すると数分間操作を受け付けなくなるタイムアウト機能があり、不正開錠を防ぎます。
内部回路にはリセット機構が備わっており、長押し操作や電源再投入で復帰できる場合もあります。また、製品によっては非常用シリンダーキーが設けられ、電子制御が不具合を起こしても物理的に開錠できる仕組みがあります。これらの機能を把握しておけば、トラブル時にも冷静に対処できます。
自分でできる!トラブル解決のためのチェックポイント
外観・物理チェック(扉のかみ合わせ、ヒンジ、こじ開け痕)
まず、扉や枠に歪みや異物がないかを確認しましょう。扉のかみ合わせが悪いと、暗証番号が正しく入力されても物理的にロックが外れません。
ヒンジ(蝶番)の摩耗やサビ、またはこじ開け痕があれば、それは力学的な障害が原因です。この外観点検を数分行うだけで、電子系統の故障なのか物理的な原因なのかを切り分ける最初の判断材料になります。
操作手順の見直し(正しい暗証番号、入力順、確定ボタン)
入力順や確定ボタンの押し忘れなど、操作ミスは非常に多く、これが原因で開かないことがあります。
特にメーカーごとに入力手順が異なるため、取扱説明書を参照して正しい手順を確認することが大切です。暗証番号を複数設定している場合は、どの番号が有効か再確認しましょう。誤操作を排除するだけで開錠できるケースは少なくありません。
電源・接点の点検(電池ホルダー、接点汚れ、電池の向き)
電池のプラス(+)とマイナス(-)の向きが逆になっていないか、また接点にサビやホコリがないかを点検することが効果的です。特に長期間交換していない場合は、液漏れで接点が腐食していることがあります。
乾いた布や接点クリーナーで清掃し、新しい電池を正しく入れるだけで復旧するケースが多くあります。
開かない原因は?まずは落ち着いて確認
ロック回数制限やセーフモードの確認
暗証番号を一定回数間違えて誤入力すると、自動的にロックモードに入り数分間操作を受け付けなくなります。
まずは取扱説明書で制限回数や解除時間を確認し、その時間が過ぎるのを待ちましょう。焦って連続入力するとさらにロックが延長される可能性があるため、落ち着いて待機し、その後、再入力することが重要です。
内部機構のトラブル
たとえ入力が正しくても、内部のギアやモーターが故障するとロックは解除できません。
- モーター式: ギアの空転は部品摩耗、モーターの焼損は過負荷や経年劣化が主な原因
- ソレノイド式: 電気を流しても、かんぬき部分が動かないとロックが解除されない
これらの機械的な故障は分解や部品交換が必要なため、利用者が無理に対応せず、専門業者に依頼するのが賢明です。
環境要因と外力
設置環境も不具合の原因になります。高湿度では内部金属部品が錆びて動作不良を起こすことがあり、冬場の急激な温度差では結露が基板の誤作動を招きます。
また、落下や強い衝撃を受けた金庫は扉枠が変形し、正常に解除しても物理的に開かなくなる場合があります。環境条件を点検することで、原因を切り分けられます。
電池切れ?ランプでわかる電池残量の確認方法
表示ランプの読み方
表示ランプは、電池残量やエラー状態を知らせる重要な目安です。
一般的に、緑点灯は正常、赤点滅は電池残量低下、連続点滅は誤入力やロック状態を示します。ただし、メーカーごとに仕様が異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。ランプのサインを正しく読み取れば、電池切れか基板故障かをすぐに見分けられます。
電池交換の手順と注意点
電池交換は、同一規格の新品アルカリ乾電池を4本または8本など、すべて同時に入れ替えるのが基本です。異なる種類や古い電池を混用すると、電圧差で基板に負荷がかかります。
電池切れ後に暗証番号がリセットされたり、電池交換後に初期設定番号を入力する必要がある機種もあるため、事前に取扱説明書で初期化の有無を確認しましょう。作業は必ず扉を開いた状態で行うと、閉じ込めを防げます。
非常用電源の使い方
多くのテンキー金庫には、電池切れ時に一時的に通電できる外部電源端子があります。ここに専用の9V電池などを当てると回路が起動し、通常通り暗証番号を入力できます。
これは内部電池を交換する前の応急措置であり、使用後は必ず新しい電池をセットしてください。非常電源端子の位置は製品ごとに異なるため、事前に取扱説明書で確認しておくことが不可欠です。
それでも開かない時の最終手段と、プロに依頼するメリット
内部機構の故障や扉の変形など、自力で対応が難しい場合は、専門業者へ依頼してください。モーター焼損や基板不良は分解修理が不可欠であり、慣れない作業では金庫を破損させるリスクが非常に高くなります。
依頼先は、メーカーのサポート窓口や、信頼できる業者を選びましょう。プロは専用工具と技術で金庫を破壊せずに開錠できる可能性が高く、修理やメンテナンスの提案も受けられます。費用はかかりますが、無理に壊すよりも結果的に負担を減らせる確実な解決策です。
テンキー式金庫の解錠は信太商店にお任せ
※当社の金庫の解錠は、本体を破壊する手法となりますため、金庫の再利用はできません。
再利用をご希望の場合は、専門の解錠業者に依頼することをおすすめします。
豊富な経験と確かな実績に基づき、あらゆる金庫の開錠に対応いたします。金庫が開かない等、トラブルでお困りでしたら、まずは「信太商店」にご連絡ください。
破壊・解錠の料金
当社では、お見積りは下記の金額で承っております。※全て税別
70kgまで | 15,000円 |
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100kgまで | 20,000円 |
100kgから 200kgまで | 50,000円 |
200kgから | 50,000円から応相談 |
破壊・解錠の実績紹介
※実績紹介ページ内に記載の費用は、掲載時点のものです。最新の費用とは異なる場合がございますので、詳しくはお問い合わせください。
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