被災地ボランティア


昨日朝ニュースを見て気になってしまったので鋸南町にある取引先の造船所へ被害状況を聞くため電話すると被害が甚大とのこと。これは居ても立っても居られないと当日の仕事をキャンセルさせていただき、チェーンソーと発電機を持って千葉県の鋸南町へ。渋谷からはアクアラインで1時間の距離です。
ただいつもののどかな鋸南町ではなくなってました。まさに被災地です。
信号も停電で消え、屋根が飛ばされて、ビニールハウスはぐちゃぐちゃに。
まずは取引先の社長さんから取り次いでもらった鋸南町の災害対策本部へ。ただ電話が不通の為、町役場でボランティアの管理が出来ずどのように対応するか検討中とのこと。それでは日が暮れてしまうので被災地を回って都度住民の方から依頼のあった電気や道路にかかる支障木の撤去作業をさせていただきました。
日没まで住民では撤去できない高木や枯れ木の撤去をさせていただきました。
ある程度大きな道路にある支障木は住民の方々が撤去したとのことです。もう少し早くに来れば住民の方々に負担をさせずできたことを後悔しましたが基本的に普段の森林管理が行き届いていない結果、風雨で倒木や山崩れが起きていることが被災地を見てわかりました。
30~50年前に植えた杉の木が管理されることなく山に植わっているため剪定をされないことから日光も十分に当たらず弱っているのだと思います。
今後も減災を考えるのであれば森林管理員を国で育て、復旧に必要な林道や国道をしっかり管理することが重要かと思いました。
林業は収入も少ない割に危険な仕事が多く、新規で就業する方はほぼいません。私のように普段都内で伐採作業を行っている業者に土日の休みを使って町役場で特別公務員として雇うなりできれば少しは違うのかもしれません。今後も台風は増えると私たち特殊伐採、林業関係者では周知の認識なので取り組みに期待したいところです。