石組やってみました


突然ですが石組はお好きですか。
私のお客様で大の石組好きの方がいらっしゃいまして、今回そのお客様の所有されている都内の高級住宅地にて石組を依頼されました。余裕のある方の趣味にお付き合いした感じのお仕事です。
石組はセオリーがあってよく言われるのは見る方向から右側を少しずつ上げていって「右肩上がり」に見せたり、縁起の良い奇数で石を組んで(三尊石)みたりします。
今回は土留めを兼ねた石組の為、庭園仕様ではなく、石を乱組していく感じ。でも産地や形の違う石を組んでいくとそれなりにいい感じになりますね。ちなみに石は水をかけた時にその表情が変わるので組んだ後は水をかけて確認です。
大きな石があるということはその大きな石を運べるだけの財力があるってことで大きなおうちには大抵大きな石があるものです。
余談ですが皇居にある石は代表的なのは熱海市あたりの「伊豆石」です。これを切り出したのは加藤清正だったり黒田長政だったりで、皇居の石垣にはどの藩が組んだ石かわかるように模様や文字で切り出してある部分があります。結構目立つ大きな石は遠くの大名が持ってきた石が多いんですよね。
島津家とか結構これ見よがしに皇居の石に家紋がありますよ。その後の歴史を考えると島津さんもその時から色々思うとこがあったのかなとか考えちゃいます。