自分で蜂の巣駆除はできる?やり方・道具・注意点を徹底解説
  • 自分で蜂の巣を駆除する方法は?
  • 蜂の巣駆除に必要な道具は?
  • 蜂の巣駆除に掛かる費用は?

この記事ではご覧のような疑問を解消するために、蜂の巣を駆除する方法や必要な道具について解説していきます。

先に結論から伝えますと蜂の巣は自分でも駆除できますが、リスクを考えれば最初から専門業者に任せた方が安心・安全です。

特にスズメバチが巣を作っている場合は非常に危険なので、速やかに自治体(または物件の管理会社)や専門業者に連絡しましょう。

危険性を理解した上で自ら蜂の巣駆除をおこなう方は、当記事でご紹介している注意点を参考にしてください。

自分で蜂の巣駆除をする前に知っておきたいこと

自分で蜂の巣を駆除する場合は、まず「どういった蜂が巣を作っているのか?」を確認しましょう。

また、蜂の巣の大きさや時期も重要なポイントです。
すでに大きなサイズになっている蜂の巣は駆除するのに高いリスクを伴います。

【巣を作っている蜂の種類】スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの違い

蜂が巣を作り始めるのは「春ごろ(4月~5月)」です。

家屋の軒先やベランダ、庭木や植え込みなど様々な場所に巣を作りますが、国内で報告例が多いのはスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類となります。

蜂の種類危険度巣の形活動期間
スズメバチ巣に近づくだけで襲われる危険性がある大きくなるにつれて球形・フラスコ型・とっくり型などに変化
(マーブル模様が特徴的)
4月~11月ごろ
アシナガバチ手で払うなど刺激を与えない限りは攻撃してこない
シャワーヘッドのような下向きで幅広の形状4月~11月ごろ
ミツバチよほど強い刺激を与えない限りは攻撃してこない平たい板のような形状2月~11月ごろ

ご覧のように蜂の巣は種類によって形状がまったく異なり、凶暴性や駆除する際の危険性も変わってきます。

そのため、自分で駆除する場合は「蜂の種類」を確認しなければなりません。

なお、素人でも駆除できるのはアシナガバチ・ミツバチの巣です。
スズメバチの巣に関しては専門業者に任せることを推奨します。

【巣の大きさと時期】サイズが大きい場合は専門業者に依頼すること

アシナガバチやミツバチの巣であれば自分で駆除することも可能ですが、サイズが大きい場合は専門業者に駆除を依頼しましょう。

蜂の巣は時間の経過と共に大きくなります。
4月~5月ごろから巣作りが始まり、7月~8月ごろになると立派な蜂の巣が完成してしまいます。

そのため、7月~8月ごろになって蜂の巣の存在に気付いた場合はほぼ手遅れです。
蜂の巣が大きくなるほど働きバチの数も増えるので、自分で駆除する際のリスクが上がります。

蜂の巣の大きさ
  • スズメバチの巣:およそ30cm~60cm
  • アシナガバチの巣:およそ10cm~20cm
  • ミツバチの巣:およそ30cm~100cm

大まかにいえば「だいたい7月上旬まで」「それほどサイズが大きくなっていない」「アシナガバチまたはミツバチの巣」という条件なら自分でも蜂の巣を駆除できるといったイメージです。

もちろんこれは一般的な目安であり、100%安全であるとは言い切れません。

少しでも不安がある場合は蜂の駆除業者に任せましょう。

【蜂の巣を駆除するリスク】専門業者の死亡事例があるほどリスクが高い

自分で蜂の巣を駆除しようと考えている方は、蜂に襲われるリスクを理解しておいてください。

強い毒性を持つスズメバチに刺されると、最悪の場合は死亡することもあります。

しっかりとした装備を揃えた蜂の巣駆除の専門業者がスズメバチの攻撃によって命を落とした事例もあり、素人が手を出すのは非常に危険です。

千葉県館山市では10月3日、市道脇の土手でオオスズメバチのものとみられる巣を探していた、害虫駆除業者の50代男性が耳と背中を刺されて意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。

引用:スズメバチの「命をかけた攻撃」に被害相次ぐ 駆除業者の死亡例まで|朝日新聞デジタル

午後3時の休憩が終了し、作業を再開したが、今度は作業者Cが左手首をアシナガバチに刺された。Cは、持参していたアンモニア水を左手首に塗布したが、痛みがとれなかった。そのため、約5mほど離れた甲川の中洲へ行って刺されたところを冷やしていたところ、突然その場に倒れてしまった。これを見ていた他の作業者たちは、Cを救出するとともに、救急車を呼んで病院に収容した。

引用:河川敷の草刈り作業中にアシナガバチに刺され、死亡|厚労省 職場のあんぜんサイト

また、スズメバチよりも毒性が弱いとされるアシナガバチにおいても実は危険性がさほど変わりません。

アシナガバチとスズメバチの毒性には似ている部分があり、過去に一度でも刺された経験がある方は二度目の被害で「アナフィラキシー症状」を引き起こす可能性があります。

身体が小さく毒性が弱いミツバチでも一度に複数個所を刺されればショック症状が出ますので、安易に自分で蜂の巣を駆除するのは控えましょう。

蜂の巣を駆除する3つの方法

ここまで蜂の種類や危険性、巣を駆除するリスクを解説してきました。

そんな蜂の巣を駆除する方法は3つありますので、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

①自治体や管理会社に相談する

自宅の敷地内で蜂の巣を発見した場合は、まず自治体のホームページをご覧になってみてください。

蜂の巣が多く見られる地域だと「蜂の巣駆除の補助金」を出しているところがあります。

市ではハチの駆除は行っておりませんが、専門業者(有料)の紹介をしております。
また、スズメバチに限り、生活衛生課に登録のある業者による駆除を行った場合、その費用の一部を補助します。
そのほか、ハチ防護服の無料貸し出しも行っております。

引用:ハチに注意しましょう!|秩父市HP

こちらは埼玉県・秩父市の対応となりますが、ご覧のように「スズメバチの巣」を駆除する場合には費用の一部を補助する制度があります。

全国には同様の制度を設けている自治体が多々ありますので、ぜひ自分が住んでいる市区町村に問い合わせてみてください。

また、マンションやアパートなど集合住宅の共有部分に蜂の巣が作られていた場合は、管理会社や大家に相談するのもひとつの手です。

自室のベランダ(専有部分)に巣を作られた場合は自己負担となる可能性が高いものの、共有部分であれば管理会社・大家が対処してくれます。

②自分で蜂の巣駆除をおこなう

作り始めて間もないアシナガバチやミツバチの巣であれば、比較的少ないリスクのもと蜂の巣を駆除することが可能です。

また、自治体から防護服を貸し出してもらえるような地域に住んでいる方であれば、より安全に作業がおこなえます。

次項にて「自分で蜂の巣を駆除する方法」を紹介していますので、参考にしてみてください。

③専門業者に依頼する

ある程度大きくなってしまった蜂の巣を駆除したい場合は、考えを割り切って専門業者に任せましょう。

ネット上で蜂の巣の駆除費用を調べて「ちょっと料金が高いなぁ」と感じている方も多いと思いますが、実は安全性やトータルのコストを考えるとそれほど割高ではないのです。

蜂の巣駆除に掛かる費用
  • 専門業者の場合:10,000円~50,000円(蜂の種類、巣の大きさによって異なる)
  • 自分で駆除する場合:5,000円~10,000円+α(殺虫スプレー、作業用の服、手袋など+刺された場合の治療費)

専門業者に依頼した場合の平均費用は10,000円~50,000円くらいです。
これは巣を作っている蜂の種類や巣の大きさによって異なります。

なお、補助金が出るところに住んでいる方なら実費が減りますので、積極的に自治体の制度を活用してください。

対して、自分で蜂の巣を駆除する場合でもすべての道具を揃えるとなると5,000円~10,000円くらいは掛かります。

また、蜂に刺されたときには治療費が加わり、さらに症状や刺された箇所によっては仕事を休むことにもなりかねません。

こうした様々な部分を考えると、最初から専門業者に任せた方が安全かつ「実は安上がり」と言えるのです。

自分で蜂の巣駆除をする方法は?やり方自体はとても簡単

ここからは自分で蜂の巣を駆除する方法を解説していきます。

蜂の巣を駆除する手順は至ってシンプルです。
ただし、駆除をおこなうには必要な準備と道具がありますので、あらかじめ用意しておきましょう。

ステップ①蜂の巣駆除に必要な道具を用意

蜂の巣駆除に必要な道具は以下の通りです。

蜂の巣駆除に必要な道具
  • 市販の蜂用殺虫スプレー×2本(駆除する蜂に対応しているもの)
  • 長い棒または高枝切りばさみ(巣を落とすため)
  • ゴミ袋
  • 箒またはトング

大手の薬局チェーン店なら蜂の巣を退治できるほど強力な殺虫スプレーが置いてありますので、まずはそちらを最低2本買っておきましょう。

蜂用の殺虫スプレーは効果が強力な分、続けて噴霧できる時間が短いため「1本では効果がなかった」「無駄に使ってしまった」などの状況を想定して2本用意しておきます。

あとは蜂の巣を叩き落す(または巣が付いている枝を切る)ための棒や高枝切りばさみも必要です。

蜂の巣に殺虫スプレーを噴霧すると大半の働きバチは逃げていきますが、中には逃げ遅れてそのまま死滅するものも出てきます。

そうした死骸や除去した蜂の巣を入れるためのゴミ袋と、素手で触らないための箒・トングも準備しておいてください。

ステップ②蜂に刺されないための服装

蜂の巣駆除をするときの服装は以下の通りです。

蜂の巣駆除の服装
  • 厚手の長袖・長ズボン
  • フルフェイスのヘルメット(なければ帽子、ゴーグル、マスク)
  • 首を守るためのタオル
  • 軍手とゴム手袋
  • 長靴
  • フード付きレインコート(あればなお良い)

蜂の巣を駆除するときはとにかく素肌を見せないことが重要です。

そのため、できるだけ全身を覆いつくす服装を用意してください。

なお、蜂は黒い物体を攻撃しますので、なるべく白色に近いものを選びましょう。

ステップ③夕方~夜間に駆除作業を実行

蜂は昼間に活動をおこない、気温が下がる夕方~夜間は巣で休みます。
そのため、巣を駆除する際は動きが鈍くなる夜間を狙うことが一般的です。

蜂の巣を駆除する方法
  1. 風上に立ち巣に殺虫スプレーを噴霧し続ける
  2. 巣の中に蜂がいなくなったら巣を叩き落す
  3. 死骸と巣をゴミ袋に詰めたら作業完了

ご覧のように蜂の巣駆除のやり方はとても簡単です。

大半のアシナガバチ・ミツバチは殺虫スプレーを噴霧すると逃げていきますので、働きバチたちがいなくなったことを確認してから巣を除去しましょう。

仮に夜間で明かりが乏しい場合は、巣の回収を翌朝に回しても構いません。
気温が上がる前であれば蜂の動きが鈍化していますので、比較的安全に巣の片づけができます。

自分で蜂の巣駆除をおこなう際の注意点

ここでは自分で蜂の巣駆除をおこなう際に気を付けるべきポイントをまとめました。

前項までと重複する部分もありますが、必ず作業前に確認しておいてください。

スズメバチの巣の駆除は専門業者に任せる

繰り返しになりますが、スズメバチの巣に関しては専門業者に任せることをおすすめします。

まだ作り始めて間もない4月~5月ごろの巣なら素人でも対応できるかもしれませんが、すっかり大きくなってしまったスズメバチの巣はとても危険です。

スズメバチの巣だと自治体から補助金が出るケースも多いため、費用のことは割り切って専門業者に依頼を出してください。

作業する際はあらかじめ近隣住民に説明しておく

自分で蜂の巣駆除をおこなう場合は、あらかじめ近隣住民に「〇〇時~〇〇時の間は蜂の巣の駆除をします」と説明しておきましょう。

例えば巣に面している側の住民に対しては作業時間を伝え、噴霧したスプレーが入らないよう窓を閉め切ってもらいます。

また、作業中は大量の蜂が逃げ回りますので、隣家の子供などが外に出ていると危険です。

こうした説明なしで作業をすると近所トラブルの原因となりますので注意してください。

蜂に刺された場合はすぐに病院へ

万が一、蜂の巣の駆除をしているときに刺された場合は、できるだけ速やかに病院へ行きましょう。

蜂の毒は比較的早く症状として現れますが、1~2時間経ってから悪化するケースもあります。

また、アナフィラキシー症状が出るのは刺されてから数十分以内とされています。

どちらにしても素早い処置が必要となりますので、たとえ夜間の救急外来しか選択肢がなくても我慢せずに診てもらってください。

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